100歳

私の母は今年100歳になります。

子供のころに母親を亡くし、長女が母親代わりとなり、看護師の資格を取ってすぐ戦争で台湾に行き、結婚して子供を育て、長きにわたり姑に使えて、やっと老後を楽しみたいと思った矢先に大病になり、今はその大病も治り施設に入居しています。こんな母を見ていると、母としてではなく女性として楽しい時間があったのかなと考えてしまうことがあります。一番楽しい時期に戦争に行き同僚を何人も亡くし目の前でマラリアでバタバタ亡くなっていく兵士を見、帰ってきたと思ったら、短い恋愛期間の後子育てや姑に忠実に使え、ただただ時代にそって生きてきた気がしてなりません。時代が時代だったので仕方なかったのかもしれませんが、今の時代から考えるとやりきれないような気がして可哀想な気がします。でも、少なくとも私より中身の濃い充実した人生なのかもしれません。今は重度の認知症になっているので本人に聞くこともできませんが。もう一つ恐ろしいと感じることがあります。それは戦争経験者がいなくなるということです。父親も旧満州に行ってました。とうとう一度も戦争について語ったことがありませんでした。母も台湾に行ったというだけで詳しくは語りません。今、海外で戦争をしている国があります。私たちは他人事のようにニュースを聞いていますが、戦争経験者にとってはどう写っているのでしょうか。

投稿者プロフィール

大川 麻子
大川 麻子くれたけ心理相談室(横浜支部)心理カウンセラー
くれたけ心理相談室(横浜支部)は、神奈川県横浜市を拠点に心理カウンセリングを承っております。エリア外の皆様にも、オンライン面談によるカウンセリングにて対応させていただいております。

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